リンドーズ修道院&ジョン・コー修道士(Lindores Abbey and Friar, John Cor)
スコットランドのウィスキーに関する最古の文献は仔牛の革に書かれた王室の出納記録(1494年)で、エディンバラのゼネラル・レジスター・ハウスに保管されている 。
そこに書かれた有名な「王の命令によりアクア・ヴィティ製造用に8ボル(約500キロ)のモルトを修道士ジョン・コーに支給する」の一節によると、当時アクア・ヴィティ(ウィスキー)は王の命令により修道院で修道士が造っていたことがわかる。修道院では古くからエールを造っていたので蒸留設備さえあれば容易にウィスキーを造ることができた。
この記録以前にも農家などでアクア・ヴィティが造られていたことは推察できる。しかしこの文献により修道士ジョン・コーがいたリンドーズ修道院がウィスキーを製造していた明確な場所として最古とされている。
リンドーズ修道院の遺跡はファイフのニューバラにある。ニューバラはテイ湾の南岸でM90から8マイル東の小さな町。1マイルほどのメインストリートには魅力的なベーカリーやパブ、ホテルなどがある。
遺跡は個人の所有地で自宅の庭に続いている。塀で囲まれた遺跡の敷地は1エーカー(1200坪)ほどあり約20の壁やアーチ、基礎などが残っていて美しく整備されている。

訪れたとき残念ながら家主は留守だった。しかし通りがかった家主の友人の案内で敷地内に入ることができた。この場を借り厚く感謝の意を表したい。

堀内 貞明

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